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おとぎ話から読み取る営業心理

「仕事は、与えられるものではなく、奪い取るものである」

これは、弊社の創業当時の明治時代から現在まで代々伝わってきた社是である。

先人たちはそんな昔から商人として、営業としての矜持をもって会社を動かしてきたと思うと実に誇らしく、同時に現代を生きる我々は、そんな昔の考えを未来にどう伝え、残していくかを考えていかなくてはならない。

同じく昔から現在に伝えられているもので「おとぎ話」があるが、皆様は“舌切り雀”という話を知っているだろうか。

小さい頃に何度か絵本で読んだことがあるが、だいたいこんな感じだったと記憶している。

~舌切り雀~

昔々、ある所におじいさんとおばあさんがおりました。

おじいさんは一匹の雀を飼っており、チュン子(うろ覚え、以下チュン子)と名付けて、たいそう可愛がっておりましたが、おばあさんはそれをあまり良くは思っておりませんでした。

ある日、おじいさんが留守の時、お腹が空いたチュン子は、おばあさんが洗濯に使おうとしていた桶いっぱいの糊を全部食べてしまいました。

カンカンに起こったおばあさんはチュン子の舌をハサミで切って、家を追い出してしまいます。

帰ってきて、ことのあらましを知ったおじいさんは気の毒に思い、チュン子を探しに行きます。

鬼畜の家畜洗い

おじいさんがチュン子を探す道中で馬洗いと牛洗いに道を聞き、どちらも

「馬(牛)を洗った水を桶10杯飲んだら教えてやる」

と言われます。

かわいいチュン子の為におじいさんはすべて飲み干します。

おじいさんが家畜洗いから教えてもらった竹藪を探していると、雀のお宿があり、そこではチュン子を始め、他の雀達もおじいさんを迎えます。

お土産に

美味しいお料理に雀達のダンスを堪能したおじいさんは、おばあさんが心配するので帰ろうとします。

すると雀たちはお土産にと、大小ふたつのつづらをおじいさんに差し出し、どちらか一方をお持ち帰り下さい、と言います。

おじいさんは、

「こんな大きいつづらはとても持って帰れないよ。わたしは小さいつづらを頂くことにするよ」 と言い、小さい方のつづらを手に帰路につきます。

おうちに帰ったおじいさんは、お土産にもらった小さいつづらを開けてみました。

すると何ということでしょう。

中から出てきたのは沢山の金銀財宝でした。

強欲婆襲来

それを見た欲張りなおばあさんは「何故大きい方のつづらを選ばん?このボンクラが!私が行って大きい方をもらってきてやるわ!」

と言い、一目散に雀のお宿目指して駆け出します。

当然ながら、道中で家畜洗い汁を合計20杯飲むのを忘れずに(確か飲んでた)。

お宿に着いたおばあさんをチュン子たちは迎えます。

そして、例のごとく大小二つのつづらを差し出し、どちらか一方を差し上げます、となって、強欲なおばあさんは迷うことなく大きいつづらを選びます。

強欲婆改心 そして

おばあさんがつづらを背負って帰る途中、あまりの重さにつづらを開けると、中から魑魅魍魎がわんさか出てきて、おばあさんは腰を抜かしてしまいました。

こうして心を入れ替えたおばあさんはチュン子とも和解し、おじいさんと雀たちと仲良く暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

細かい設定やらは時代や年齢層に向けてアレンジされているだろうが、こんな感じだったと記憶している。

大人になってから生まれる疑問

小さい頃は何の疑問も持たずに聞いていたが、もしおばあさんが小さい方のつづらを選んでいたらどうなっていたのだろう。

逆におじいさんが大きい方を選んでいたら結果は変わっていただろうか。 今になってこの話を何となく思い出し、生まれてきた疑問に対し、営業観点から勝手に解釈をしてみた。

仕事は、与えられるものではなく、奪い取るものである

おじいさんは、なぜ大きいつづらを選ばなかったのだろう。

チュン子が良くしてくれたお礼にとつづらを用意してくれたのに、重いから、という理由で小さい方を選ぶのは逆に失礼ではないか。

営業の観点から考えると、おじいさんは小さいつづらしか受け取る技量を持ち合わせていなかった、と言えなくもない。

「私の様な者にはこのような大きい仕事は務まりません。かえってご迷惑をお掛けするかと思います。こちらの簡単で小さい仕事をさせて頂きます。」

まあ恐らく、こんなことを言う営業はいないとは思うが、実際私が駆け出しの頃は仕事の話を頂いても、内容が複雑そうなら、それは弊社では出来ません、と断ったりしたこともあったものだ。

お客様から、相談したいことがあります、と呼ばれて行ってみると、安価だが簡単な仕事で、ここぞとばかりに「お任せください!」と胸を張り、飛込み営業では担当者不在だと逆にホッとしたこともあった。

それが今では、お客様のから依頼があれば聞いたことが無い商材であれ、やったことがない仕事の依頼であれ、まずNOとは言わない。

出来るか出来ないかは後から考えて、何が何でも100%受けることを信条としている。

もしも、私がおじいさんで、大小のつづらを差し出されたなら、こう言うだろう。

「ありがとうございます。では有難く両方頂戴することに致します。ところで、つづらはこれだけですか??」

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